白癬(いわゆる水虫)について
2022.07.06白癬とは?
水虫はカビの一種である白癬菌(はくせんきん)に感染することで生じます。白癬菌は多湿の環境を好むため夏場に発症することが多いですが、他の季節で生じることもあります。
白癬の症状
ほとんどが足に生じますが、股やおしり、顔手、頭皮など他の部位にも感染することがあります。通常は感染部位に水疱や皮むけ、痒みなどが生じます(稀に皮無症状のこともあります)。特殊なケースとして、足以外の皮膚に感染した場合、環状紅斑という輪っかのような形をした発疹が出たり、頭に感染した場合、毛が抜けて脱毛斑を生じたりすることがあります。爪に感染した場合、爪が白く濁ったり、厚く脆くなったりします。
白癬の検査
真菌鏡検という検査を行います。自己判断で検査前に市販の薬をぬっていたりするとうまく結果が出ないことがあるため、検査を行う前は少なくとも1週間は何も外用しないでください。
白癬の治療
塗り薬(抗真菌薬)を用いて治療します。特殊な場合として、爪や頭皮に病変がある場合は飲み薬を使用する場合があります。
2022/7/6 井の頭公園前ヒフ科 石田正